なぜ、演技・ナレーションのスキルがビジネスで役立つのか?

なぜ、演技・ナレーションのスキルがビジネスで役立つのか?

言葉のみではなく感情を理解する

演技・ナレーションなどを学ぶ事の出来るプラットフォームとして開発されたコエカレですが、お芝居や声優、ナレーションといった演技を志す人向けだけではなくビジネスにも役立つスキルという風に既定をさせていただいています。

これは、そのスキルを使えばケーススタディとして実際に役立つノウハウが詰まっているからです。

演技者向けには確かに、感情のコントロールや滑舌、身体の使い方など基礎であり、表現をする上ではとても大切な事と認知されていますが、昨今のビジネスモデルとしてストーリーマーケティングとしてユーザーの感情を喚起するマーケティング手法や、UI・UXなどの面からもユーザーの感情や認識力にどうやって訴えていくべきかがマーケティング論として語られる用になりました。

また、バイラルメディアといった感情を元に共感をして貰い、そのコンテンツを世に広めていくと言った面でもやはり、感情に訴えかけるノウハウを元にメディアが作られるようになっています。

このように、昨今のマーケティングはユーザーの感情にどう訴えるかを元にしたコンテンツ作りが求められています。

その反面、そうしたマーケティングはテクニックにのみ由来して、見た目や、コンテンツの配置、快適な動作といった表層的な面をピックアップしてうわべのテクニック論に終始しており、ある意味人間性を無視して技術論を推進している面が多分にして強くなっています。

ですから、はじめは確かに感情をあおるなどをしてアクセスを集める事に成功しても、間違った根拠に基づいているため、煽りが怒りや嫌悪感だけを喚起する事に徐々になっていき、蓄積したネガティブな要素がある瞬間に爆発して炎上という風になってしまいます。

コレはマスメディアにもいえる事で、「今」だけを追っていると、次第に蓄積していくネガティブな要素が見えなくなり、ユーザーから次第に嫌われていくと言う課程が見えなくなってしまうからです。

そうした課程や、ネガティブ要素を事前に察知して、素早い対応をする方法などを感覚として知っている企業は、先回りをしてフォローアップをしたり、ネガティブな感情をポジティブに置換する努力をしていますが、一方、良かれと思っている行動が支持をされなくなってから急に攻撃を受けると感じた企業などは、そうした攻撃から身を守るために、かえって煽りを激しくして攻撃的に否定をしたり、無視をする事でネガティブな感情に対抗してしまいます。

こうした感情の分析や、声を拾い上げるサービスなどはありますが、その分析をどう生かすかといった面の活用については、まだまだ、研究されておらず、サービスレベルまで生かす事が出来ていません。

そこで、役立つのが実は、演技などの技術となってきます。

他者の感情を再現するために、必要な事をありとあらゆる面で研究をして再現する引き出しを個人の中から見つけて、それを台詞などに伸せて再現すると言うのが演技という技術になります。

つまり、感情をとらえて、再現=理解して表現すると言うところまでを一貫してやることが出来るのが演技者であり、常にそれが出来るのが俳優であり、演技者と言う事になります。

また、それを技術的に修得しているのがプロの俳優ですから、その再現や理解、構築、組み立て、表現をどう修得するかを学ぶ事はビジネス的に大変に役立つスキルといえるのではないでしょうか?

こうした再現をするためのテクニックを教えるワークショップとしてインプロビゼーション(インプロ)という即興的に再現を追体験する方法などをビジネススキルとして提供しているコンサルティングなどもあるほどです。

一部、インプロ協会といった表記をして活動をしている団体などもありますが、基本としてそうした団体は、おおむね劇団などの表現者が主体となっているだけで、実際には体系的に教授する環境やサービスとして実施をしている個人主催企業のような活動しかないので、実際に何処までがプロといった範囲が非常に曖昧になってしまっています。

このあたりは、任意団体であったり個人・法人の活動であり且つ、広く一般に認知された領域ではないスキルなので勝手に名乗ることは問題ないし、ビジネス的にも効果のある用法であったりするので団体自体や企業自体の責任と言うよりも、スキル自体が一般化していない証拠と言えるのかもしれません。

エチュードやアドリブ、インプロ何がちがうのか?

インプロは即興と記述しましたが、その差が曖昧であったりきちんと既定されていないので、コエカレでは以下のように既定をしたいと思います。

インプロヴィゼーションimprovisation
状況設定のみで、演じる必要のあるワークショップで、設定を与えられ再現する事を目的とする表現方法。

エチュードEtude
状況設定やキャラクターが既定されており、その場面を再現刷ることを目的とする表現方法。

アドリブad lib
台本が既定されているが、演技などをしている瞬間にアイデアを持って再現をする表現方法。

と言ったように微妙に違うが3つとも総称として即興劇などと言われたりします。

ただ、訓練的な場で行われる表現としては、インプロやエチュードが近い技能となり、インプロはその最も基本的な表現となるため、ワークショップで行われるゲーム形式の再現や表現方法の基本を学ぶの際に経験するのはこのインプロといえるでしょう。

インプロを経験した後にエチュードを行って、よりそうした技能を生かすと言う事になるのかもしれません。

基礎が大事といわれるけれど

よく基本が大事と誰に教授を受けても言われます。

ですから、発生や滑舌をよくしたい、身につけたい、声が出るようになりたいといった基本の悩みを持つ人もおり、そうしたスキルを学ぶ事も大事です。

しかし、そうした基本技能というのは実際には、一度身につけたら終わりというモノでもなく、身につけたら磨き続ける必要もあります。

演技者・表現者の勉強は一生だと言われるのはそうした面からだとも考えられますが、ビジネスも一生涯、仕事をし続ける限り必要なスキルといえるでしょう。

そうした意味では生涯学習といえる、演技やナレーションのスキルでは演技者として差を生み出す事はなかなか難しいでしょう。

なぜなら、それは出来て当たり前だからといえます。

しかし、その生涯学習である技能とは別に、ビジネスに生かす場合は、そのノウハウの成り立ちし仕組みを経験する事が大事になってきます。

ビジネスで差を生み出すには、理解よりも如何にそうした体験を経験して自分のものにするかと言う事が大事であり、経験した事は発想の中で必ず生かされる能力にしていく事が優秀なビジネスマンの能力といえるでしょう。

インプロなどの即興で感情表現を学んだり、それを再現するための方法を理解する。

また、滑舌などや発声をよくする方法を学びビジネススピーチにおいて説得力をつけるといった技能も身につける事が可能です。

教育課程で感情の表現を学んでいない事で損をしている

アメリカなどでは、学校の授業の中で演劇の表現を学ぶことが多くあります。

これは、多言語・多文化の人種間で共通の感情表現やコミュニケーションの方法論として演劇(シェークスピアなどの古典)を例題として本を読むことを求められたり、実際に舞台を通じて表現する方法を学んでいます。

また、日本でも幼児教育では、学級会といったクラス単位で演劇に触れる機会があります。

しかし、こうした経験は初等教育以前に途絶えてしまい、継続して感情や表現を学ぶ機会が少ないのが日本の教育現場といえます。

2010年、文部科学省が「コミュニケーション教育推進会議」を設置。文化庁は「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験」として、芸術家と教師の連携による芸術表現体験活動を取り入れたワークショップ型の授業を展開。していますが、普及には至っていない現実があります。

この中で、ダンスなどは必須課程として取り入れられ、情操教育などに役立つとされています。

ダンスなどは確かに、そうした教育には役立ちますが、本質的に感情や距離感といった人間の本質には触れるモノではなく、外的刺激や表現の1つである事から、本来は、そうした必須科目にインプロやエチュードなどを用いたワークショップ授業や演劇といった表現を学ぶ事で豊かな表現を獲得する事が出来るのではないでしょうか?

何かを生かすためにはどれか1つを修得すればいいのではない

ビジネスでもそうですが、スキルを学ぶためには、何か1つを知るよりも、何がどうなっていてこう作用するのでこうなるといった経験が一番大事なスキル学習の経験となります。

ですから、ストーリーマーケティングをしたり、バイラルメディアを作るのも良いですが、そうした感情や表現し物作りという観点からコンテンツを作っていく課程で必要なスキルとして演技・ナレーションといったスキルを実際に経験して身につける事で、より深く技術として理解をして実施し、効果を上げることが出来るのではないでしょうか?

ですから、そうしたスキルを学ぶ機会としてコエカレを利用していただければと思っております。

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