街場のスケールで運営されている教室の構造

リアルの店舗から見るマーケティング

街場のダンススクールやヨガスタジオ、音楽スクールといったものを参考事例にこうしたスクールがどのようにマーケットを築いているのかを検証してみましょう。

まず、商圏。

個人や小さいスケールで運営されているスクールの構造

こうした形で商圏は同心円でその密度を測ります。

上記の地図の場合は、徒歩何分いないであれば何人の人が往来を歩いているからそこに店舗を構えればこのくらいの人を呼び込む事が出来るという風に考えます。

また、その店舗が大きな通りに面しているのか?路地なのか?といった事で往来人数はもちろん変わりますし、その店舗がビルに入っている場合は、何階にあるのか?と言う事でも大きく変わってきます。

この階数というものは2階までは看板で呼ぶことは出来ますが、それ以上の階数の場合はWebなど別の代替の集客が必要になってきます。

よく路上でビラを配っているのもこうした階数が上にある店舗がほとんどです。

実例を見て考えてみましょう

港区ピアノレッスン 料金の場合

条件としては駅から徒歩5分

商店街の中のビル5階と6階

ビラの他にWebと路上に看板を設置して誘導している。

PRする点は実績のある音楽家が短時間でも教室でマンツーマンでレッスンをしてくれる。

体験レッスンとして日付を第3候補まで上げて予約をする事ができる

空き教室はレンタルに出しておりその時間をWebから予約して借りることができまる。

講座の単価は30分 3000円

最低受講時間は1時間か2時間

月3回 30分レッスン月3回 60分レッスン 
はじめてのピアノ10,000円18,000円
ピアノ基礎コース / 曲オンリーコース11,000円19,800円
ピアノ中上級(ソナチネ以上)12,000円21,600円

コースの内容

一番売りたいコース
はじめてコース、10,000円→60分
20,000円 → 18,000円!

と言うようなディスカウントを提供しています。

付帯事項として
レッスンの内容についてはこちらをご覧下さい。
※価格は全て税別です。別途入会金 10,000円、後日入会の場合15,000円 が発生します。

初月は入会金で教室自体は収益を上げて講師に支払う金額は受け持つコマ数などによって変わると思いますが、施設としては同じビルに2フロアーで1フロアーがすべて教室のみの仕様となっていて、教室はピアノが入っている教室は3畳くらいの部屋が2部屋と4畳くらいが2部屋、6畳くらいが1部屋で教室自体は10部屋用意されています。

教室の稼働率は30%~45%くらいなので、一日の上がりとしては60万くらいで終日休日という日はなし店舗が開いている部屋は、360日くらいなのかもしれません。

30日稼働として少なく見積もっても1800万で、ピアノだけで講師は20人所属しており日付により講師の勤務日がわかることになります。

この用に街場のスクールではここはかなりリッチにやっているといえるでしょう。

Webなどの構成は古いですが、システムやライティングなどはきちんとしているので、そうした面や予約システムをもう少しわかりやすくするとかしてあげる事でもう少し集客を実現できるかもしれません。

また、こうしたサービスの場合は、ローカルSEOといった形でGoogleMapなどで店舗内を写真付きの画像で紹介したりすることもできるので所謂顔の見える営業というものも実現できるでしょう。

ただ、ピアノや他の管楽器などは比較的所得が高く、継続してやっている人においてはお金がないといった事を想定する必要もないので、学生などに教室を貸し出したりする事で継続してそのコマを埋めることが出来ると言えます。

この教室自体も、そうした層が多く住む場所に店舗を構えているし、コネクションを生かしたマーケティングといった事も行っていると想定ができるでしょう。

大きく成長する事は難しいかもしれませんが、こうした規模でやっていくには十分な収益と言えるかもしれません。

つまり、このモデルは、マーケティングと言ってもきちんとターゲットを定めて、そうした層に確実にPR出来るように導線を貼っていて、運営する側としては、その質を担保して上げると言う事が一番重要と言えるのかもしれません。

このように、他のビジネスとして見ないようにしている分野も、構造を理解して取り込んだり真似ることでビジネスとして成功する確率を上げることは出来ます。

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