正義や無料って事を悪ととらえてしまうと論点がズレてしまう

フリーミアムをもう少し解説とマーケットの拡大につながる方法。しかし、無駄なプライドのぶつかり合いなのかもな~

先日取り上げた西野さんのマーケティングとしての売り方。

それは、ネットをフルに活用して売っていく場合には必須の方法である事は確か。

それを、なにか美談を元にしてこうして売るって事を思いついた風にした事を固執して、自分は正義であってそれを批判する人の考えはズレていると言う風にとって批判をしてしまうのはおかしいのです。

実際に、自分自身も本文中で本である作品は無料ではないが、その情報だけは無料公開しますって事で、本は無料公開する気はないことを宣言している時点で、マーケティングとしてやったのは確かだし、自身もそう主張している。

また、自分が正しいという風に既定して様々な言説や対応をしてしまうのは、大変問題であって他者を否定してしまう言説についてはネガティブな受け取り方をされてしまうので、自分の正義を振りかざすような対応をしてしまった事が問題の根幹なのかもしれません。

本サイトの記事中でも、商品であると、無料公開されているWebページは別物で、その別物であるWebページを無料公開したところで本の価値は毀損されないという前提で書かせていただきました。

目下のところは、クレジットがないとかクラウドファンディングでの出資者への違反ではないのか?って論も出てるのだけど、

キャンプファイヤー以外でやっているのかな?直接、くだんの作品を作るための出資を募ったプロジェクトを見つける事が出来ませんでした。。

筆者はみんなとか、西野さんの言説を見ていると評価経済学とか、誰かが言っていることを切り貼りしてそれをもって正当化しようとしているところが、与沢や情報商材を売っている人たちを同じ、詭弁だけをはく、嘘つきという風にしか見えないのです。

子供に届けるためとかビジネス視点を抜いて、ハッキリと売って儲けるために、こうした方法で、公開する。けど商品である本とは別物だよってもっと細かく説明するべきなんだよんな。

この記事もそんな事を言っている。

キングコング西野の件は「炎上」では足りない – MistiRoom https://mistclast.hatenablog.com/entry/2017/01/22/110637

何故か。

バカにしたからだ。

そもそも。
クリエイターは、本来、作品しか武器がない。

確かにここにつきるんですよ。

しかし、後段の

西野は出版業界に「戦争」を仕掛けている。
「知名度」という圧倒的暴力を使って、既存のビジネスモデルを、思いっきりバカにした。
既存のビジネスモデルを「知名度」という、普通のクリエイターは作品でしか持ち得ないモノで壊した。
外側から持ち込んだ爆弾だ。

この辺りは本当に出版のビジネスモデルを理解しているのかな?ってね。

むしろ出版社は喜んで協力をしていると思います。

また、出版者だって、フリーミアムというアプリやサイトで同じように作品を公開しているわけで、コレだってWEBサイトとWebページを書店の平積みコーナーと見立てているわけでズレている論なんだろうと思えてしまいます。

問題として集約するならビジネスモデル云々ではなく(だってそんなことみんなやっている)西野さんの意見でプライドを傷つけられたと考える人たちの馬鹿にされたという思いの部分だけ何です。

そうした意味では、失敗例というか、何をしてはいけなくてどういった配慮をするべきなのかが良くわかる、良い事例とも言えます。

まあ、1点。西野さんは別に炎上しようが他者からどのように評価されたり言われても気にしない事に決めているのかも。

1,000万人が嫌いと言っても100万人がいいと言ってくれれば良いわけだし、少なくとも、今は批判に乗って文句を共に言っている購入者も居るようですが23万人は共感をして買っている事を踏まえれば、その23万人の支持者を大切にしているのでしょう。

他者の評価なんて気にしても、結局一文の稼ぎにもならないので、そうした批判より自身に向けられるポジティブや共感してくれている人を大切にしているのかも。

それでは、マーケティングの視点からきちんと考えた場合の考察をもう少し深掘りしていきます。

マーケティングで正しいとされる無料で公開するってことを既定してみましょう。

そもそも、無料で公開すると言う事はどういったことなのでしょうか?

この辺り、西野さんのブログでも紹介しているけど、

マーケティングの観点で言えば先日も少し触れていますが、コレをフリーミアムというマーケティング手法に基づいていると言う事がハッキリしています。

フリーミアム

フリーミアム(Freemium)とは、基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデルであって、ソーシャルゲームやアプリなどを代表とされるゲームで良く使用されている方法です。


この著作で一気に有名になった言葉です。

現物である本の価値を上げるために、その廉価版としての情報に加工されたWebページは、本である商品とは別の安価に提供出来る形の商品と言えるでしょう。

本という商材の観点で書けば、ハードカバー、新書、文庫、コンビニ売りのペーパーバックと言った形の書籍があるわけで、その価格はその商品の形態によって違います。

昨今は当たり前になった電子書籍では、一冊まるまるを販売する書籍と、月額料金を支払って見る形の読み放題サービス、また、広告収入主体のメディア型の無料公開商品というモノがあります。

この広告料主体の無料の商品は、言わば雑誌を販売・流通から取り除き、現物にしない変わりにアプリという形態で公開する無料の雑誌版という風に言えます。

この用に、商品も形が変われば価格も変わり、多くの人の手に取って貰うチャンスの数で言えば、無料に近づけば近づくほどそのチャンスは増えていきます。

では、この無料という形で提供されている商品が有料の商品の販売機会を奪っているのでしょうか?

これは、クリエイターなどと言った制作者の人の視点で考えれば、その機会を奪っていると言えるのかもしれません。

しかし、この視点は実は間違っています。

有料にした場合、その商品の事をその人の元に届くチャンスはなく、接触しない状態となり購入する機会とはなりません。

今回の狙いの根本はここで、より多くの人に届けるために、炎上も必要だと思ったかも知れませんしそれをネタにブログに投稿して燃え続ける燃料としているという側面にも見えます。

ある程度のマーケットに対してPRが出来て販売が進み、売れた場合、実はその先に対して売る場合、非常に難しい選択を事になります。

これは先日の記事で記載しています。

では、海賊版と同等じゃないか!といった意見もありますが、以下に面白いデータがあります。

2016年3月のデータとなりますが

海賊は音楽の研究に多くのお金を費やすTorrentFreak
CDや有料ダウンロードに費やしたお金($)

出典:https://torrentfreak.com/pirates-spend-much-more-money-on-music-study-shows-160226/?doing_wp_cron=1485057197.5938739776611328125000

このデータはTotal Population =合計 と Music buyers=音楽購入者 という図表で、青が海賊版 、赤が平均的なアメリカ人という対比となっています。

13歳から50歳の年齢層で違法ダウンロードをしたことのある人を調査。その経験人数は5,700万人と推計しています。

さらに、CDなどを購入する嗜好を持った人のうち、35%は違法ダウンロードの経験があると述べています。

つまり、違法ダウンロードをしている人たちもお金を払いたくないというわけではないことを表しています。

さらには上記の出典ページが調査をしたところでは、違法ダウンロードをした経験のある人ほど、グッズ購入やコンサートのチケット購入、さらにはCDなどの購入に多くのお金を使っているという事実に特に注目をしており対象を音楽を聴く人だけに限定しても同様の傾向が見られることが判明。

音楽を購入した人が1年間に音楽に対して使うお金は45ドルだったのに対し、違法ダウンロード経験者は年間61ドルを音楽の購入に使っていることもわかっており、違法ダウンロード経験者ほど音楽に対してより多くのお金を使う傾向が明らかになっています。

このことから、違法ダウンロードをした経験のある人ほど、グッズ購入やコンサートのチケット購入、さらにはCDなどの購入に多くのお金を使っているという事実に特に目を向けてその動態を調査しています。

こうした人たちが、昨今では違法ダウンロードからYoutubeで配信されていたり、Spotify(スポティファイ)といったストリーミングサービス、やダウンロードサービスなどに移行して音楽を楽しみ、イベントなどに参加するようになっていると言えます。

それを受けて、昨今の音楽のMVなどのプロモーションを行う場合には、Youtubeで配信をして多くの人に接触機会を持って貰うという事をしているという風にプロモーションが変化をしてきた経緯がありそうしたプロモーションは最早当たり前になっていると言えるでしょう。

この事例自体は音楽であって、本とは違うという風に言われるかも知れませんが、本も電子化が進み、無料で見ることが出来るケースや定額見放題といった形で提供される事が当たり前になっている風潮があります。

この事は明らかに、作品に触れる機会想像の役に立っていて、クリエイターとしての参加の敷居が下がったとも言えます。

元々、本は自費出版の例からも最低300万~が出版の敷居のスタートであって、作家デビューという敷居はものすごく狭き門でした、その狭き門を無料アプリや「出来る」といった作家の投稿サービスなどが増えた事で無料公開ベースであってもその敷居が下がり、マーケットが広がったということも言えるのです。

マーケットが広がったと言う事はどういうことなのか?

マーケットが広がると言う事は、元々、持っているその市場での取引に対して参加する人が増えると言う事であって、今まで1万人の人が参加していたマーケットに対して1万5,000人になればその市場で5,000人分の収入が増えると言うわけではなく、同じマーケットパイをその新規参入した5,000人が追加されるという事で売り上げを持たない人が参入したことによってその同じサイズのパイを食い合うと言う風に言えてしまいます。

もう少し単純化すると

富の移転1

Twitterに富の循環ということで @pota141113 さんが書いた正常な循環というイラストもあるのですが、それとは違う視点で
https://twitter.com/pota141113/status/822011551175446528

*たまにTwitterの埋込みを無断転用と記述していたりする人も居ますが、これはTwitterが公式に提供している埋込み機能であって掲載に許諾って必要ないのです。公式のRTとかと同じですね。

西野さんはブログで勝手にキャプを転載していますが、許諾は本人さんとDMで話している模様。

この消費の循環とは購入する時点で100%の好きやファンになるという保証もなく、商品の製造や消費者側のお金を稼ごうにも購入する目的でお金を稼いで居るわけでもない事があり、消費者が次もその商品ないし作品を購入する担保はあるわけではないので、本来は購入というフローだけで考えると単に富の移転が行われているだけで、それでマーケットの拡大が成されているわけではありません。

また、今回は第3者が現れてその商品を無料化したわけではない事を踏まえれば以下の図が正しいと言えるかも知れません。

市場の拡大図

円環を考えた場合、機会増加①では定価と廉価を買う人に対してのPRにしか過ぎないです。

それに対して、機会増加②では無料も加わるのでPR出来る範囲が広がるということになります。

実は、無料にする事でPRする範囲を広げて市場を広げていると言えます。

だから、小学校や図書館に寄贈する事では実現出来ない、PR機会をもっと幅広くした上で購入に直結する導線をつけることで販売を伸ばそうという戦略としては至極真っ当な方法とも言えるでしょう。

ただ、定価 > 廉価 > 無料と儲けは小さくなります。

*無料だと儲からないと思う人もいるかも知れませんが、価格をつけるより無料の方が儲かる場合もあります。

ですから、はじめに定価で販売して廉価を出す事が難しければ、無料というのも現実感のある選択でしょうし、これはマーケットを殺す事には何らなりません。

不当なダンピングというよりは、マーケティング戦術に沿った販売・価格戦略は至極真っ当なマーケティング戦術と言えます。

まとめ

はじめの消費の循環でも提示している通り、その商品についてファンになるかが重要であって、それが商品のコアの1つとも言えるわけで、大事な付加価値である事も事実です。

ただ、そのファンについても誰でもいいわけでなく、購入してくれるファンを増やす事が重要であって、Twitterなどは一度では買ってくれません。PRの基本は接触をあらゆる機会に対して増やす事が大事であって、購入してくださいと商品を売っている人は正直に言うべきだし、そうした事を言わないで、いい物を作って居れば買ってくれるなんて幻想は捨て去るべきで、いい品なら「いい品だから買ってくれ!」「こんな本だから買ってくれ!」「とにかく買ってくれ!」と接触するたびに言うべきなのです。

それが正しいし売るという行為で、価値の証明を自分で行えなければ誰もファンになってくれないし売る事ができない人の話は誰も信じてくれません。

下手な話、売る事に特化して、とにかく売って売って売りまくった人が世界でNo1と自負している国の大統領になったわけですし、そうした事を実践出来ている人が能力の高い人です。

アイドルでも声優でも俳優でも同じで、あって演技が得意とか滑舌が言い、しゃべれるというのは単に技術であって、コアな価値は何かを見誤ってしまうと成功する事は出来ません。

技術は大事ですが、それをもって何を実現したいのか?どう自分を素晴らしい俳優・声優・アイドルと見せることができるのかは、技術を身につけるだけでは駄目であって、戦略や戦術を駆使して、自分をプロデュースするか誰かプロデュースしてくれる人を見つける必要はあるかも知れません。

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