コーチングは万能ではない
先日まで、コーチングについて記事として書いてきましたが、いくらコーチングのテクニックを駆使してもうまくいかない場合もあります。
つまり、コーチングとは相手の事を理解してどのように指導をしていけば良いのかの手がかりであって万能のテクニックというモノではありません。
良く、このテクニック=技術を身につければ間違いない、この資格を取っておけば有利だという風に言うような論理と同じで何事も万能なものはないという事です。
いくら学生の事を理解して共感を示して学生も自分悩みと目標をきちんと見据えて形に出来るならば、そうした技術を如何に活かすべきかを指導していけばいいと考えるかも知れません。
それはそうです。
相手の事を理解しているからと言って、その悩みのすべてを手に取るように理解出来る時間などが万全にある事が少ないのが教育の現場です。
では、そういったときにはどうすればいいのか?
学生が自分で考えて答えても悩みの根本からズレている場合
- 学生は目標を達成するために、以下のような状況の場合、考えてもその答えがズレてしまうことがあります。
- 目標やゴールの全体像が大きすぎる。
- ゴールの経過地点を見ず、遠謀深慮がすぎ目標までの距離が遠すぎる
- 経験が浅く、目標やゴールに到達する経過のイメージできない
- 選択肢がたくさんありすぎて、どれを選択したらいいのかわからない
- 視野が狭く自分で考えられることはやり尽くしたと思っている
- そもそも、目標やゴールイメージがない
具体的な事例では、
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1の事例では「今すぐプロになりたいが、その先が見えておらず、現実とのギャップが大きく、何からはじめたらいいか分からない」
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2の事例では講師が現場で「将来活躍をしているイメージごらん」と言っても、現場のイメージできない」
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3の事例では事務所に所属したいが、所属する事が目的になっていて仕事にするということに結びつかず適切な事務所を選べない。
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4の事例では「自分はやるべき事はすべてやっており、講師の出した課題もクリアしている。できることはやりつくしたで、これ以上のレッスンを受けても意味がない。
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5の事例では事務所にも入りたい、プロにもなりたい、ただ、何処を受ければいいのか自分は何が必要なのか?「足りないモノが何かわからないく、ただ、なんとなくレッスンを受けようと思った」などが考えられます。
このようにイメージと現実の乖離が生まれてしまうと、学生がいくら努力しようとも、講師がいくら適切にレッスンを行っても思考のベクトル(向き)が違っているので、うまくいくはずもありません。

ベクトルが誤っているので、目標に沿った思考できる状況にない

ベクトルが誤っているので、目標に沿った思考できる状況にない
ベクトルもその向きが深刻な方向違いや迷走をしている状況では、何かにすがりついたり、自分で選択子を狭めてしまう状況になります。
正しい、思考できる状況にないときでは会話によるコーチングは難しいです。
上記の具体的な事例も踏まえて現実んじ起きえるシーンは、
「学習としてまじめに取り組んでいるが、実力や欠点に築いていない、また、多数の講師に同じ欠点を違うアプローチで指摘され続けており、その欠点が直っているのかどうかも自分では判断出来ない。」
「事務所に入るために養成所を受けて養成機関を経過して本科や所属待遇に至らずに、事務所の養成所を渡り歩いている。これををどうにかしたいが、何が悪いのか?どういった欠点や、求められている人材なのか?チャンスを逃した事実はなかったのか?と言った過去の振り返り
なども適切に出来ていない」
「事務所に入る事が目的化してしまっていて、プロになってどうしたいどうなりたいと言ったビジョン・イメージがわいていない。また、メンタル的に落ち込んでおり、既に何からはじめたらいいのか分からない状況」
「養成所への信頼感がゼロになっていて、学習の意義を見いだせず自分の事を冷静に見つめることができないため、他者に原因を求めてしまっている」
などが考えられます。
話は少しずれてしまうかもしれませんが、本質としては同義であって「ベクトルがすれてしまっているなようなテーマは、その考えを直す事や指摘するために精神的なカウンセリングの範囲なのではないか」という意見もあります。
確かに、それが本質を見つけるようなベクトルの修正を行える程度のテーマであれば、「日常のレッスンや生活の中で当たり前のように起こるテーマ」については、講師はしっかりと学生をサポートできる方がいいでしょう。
そのサポートをきちんとすると言う事でコミュニケーションを深める事で、その考えの方向や考えの修正をしていく事も可能で、カウンセリングのような役目を果たす事も、そのコースなどを受講するべきメリットになり得るからです。
日本における「カウンセリング」という言葉のイメージは、うつやパニック障害のような、「精神的に相当ダメージや問題を抱えた状態でそれを改善するために受けるものだ」という印象がありますが、本来はコーチングとカウンセリングは双方が補完をすべき技能と言えます。
ここまでの失敗事例の根幹を探ると良くあるのは、ペーシングの途中であってリーディングまでに至っていない状況であったり、ペーシングの締めくくりの「聞く」「質問」と言う事を入念に行っていないため、学生と講師が融合までしておらず、誘導や、気づきが不十分なため、行動が伴わず、目標を達成出来ないという塩梅です。
つまり、コーチング側の対応が不十分であって、コーチングが不足しているという事実があるわけです。
ですから、完全ではない技術ではありますが、そのテクニックをきちんと手順を踏んで、信頼関係を築く事で講師と学生は良好な関係構築出来ると言うモノです。
本日はコレまで、記事として書かせていただきました内容のまとめとなっておりますので、興味のある方は、コーチングカテゴリを参照いただきはじめから一読いただきたり、タイプ別の診断を受けて見てください。
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