コーチングのスキルにおける承認

コーチングのスキルにおける承認

コーチングのスキルを紹介していますが、前回のタイプ分けに続いて今回は承認をご紹介します。

承認を英語で表すと「Acknowledgement(アクノレッジメント)」となります。

Acknowledgement(アクノレッジメント)

認めること、承認、認容、自認、白状、受け取りの通知、領収書、礼状、感謝、謝礼

その語源を調べると「そこにいることに気付く」という意味があります。

つまり、その人に対して焦点を当てると言う事ではでしょうか?

とかく、集団の学習などでは個々人の悩みや課題をフォローして学習を提供する事は難しい場合があります。
この際、コーチングにおける承認を留意して学習を提供することで、相手の変化や成長、成果などの事実を伝えることを意識ずるようになり、その語源の意味の通り、学生という個が「そこにいることに気付く」ことが可能になります。
それでは以下で、コーチングにおける承認の種類やポイントを見ていきましょう。

◆承認の種類とその特徴

➀存在承認

「居てくれて助かる」といったように存在そのものを認めることです。

手伝いをしている人であっても、正社員・派遣・スタッフ・プロデューサー・ディレクターであってもその人、個人の価値というモノには寡占はありません。

ですから、その個人の存在そのものを意識して認める事を指します。
常日頃からあらゆる機会を捉えて、学生のことを大切に思っていることを伝えなければなりません。

➁変化承認

技術の変化を認め良い部分を認める事を指します。「滑舌がよくなった」といったよい方向へ変化を発見して認めることを指します。
常日頃から学生に関心をもっていなければ、こうした変化に気付くことはできません。

➂成果承認

学習への成果到達を認め承認することであり「おめでとう、よくやった」といったように課題に対する成果、結果を認めることを指します。
成果承認で大切なのは、「成果を上げるために努力した点(その課程)も十分に評価していること」を言葉で伝えることです。
➁変化承認や➂成果承認では、「褒める」という意味合いが強くなりますが、コーチングにおいては、➀存在承認が伴っていなければ十分な承認だとは言えません。

学習における存在承認の例として

 

  • 挨拶する
  • 名前を呼ぶ
  • 目を見て話す
  • 役割を任せる
  • 労う
  • 感謝する
  • 約束を守る
  • 変化に気付く
  • 質問にすぐ答える

など

◆承認を伝えるときのポイント

承認を伝える際には、以下のポイントを意識しましょう。

➀事実を伝える

学生が達成した課題に対して、何をどのように行動したのか確認している事を話し、事実を伝えることでその行動や課程、結果を総合的に判断して承認することで相手により伝わるようになります。

➁比較する様な言葉は使わない

「〇〇さんより優れている」など、他者や他の環境などと比較するような言葉は避けましょう。他者と比較してしまうと、学生は個人のことではなく他者を基準にして考えるようになってしまい、基準のレベルや考えの指標などを誤ってしまう可能性があるからです。

学習におけるコーチングはインストラクター(講師)と学生の間での双方向のコミュニケーションを生かす技術ですから、そこに他者を比肩していしまような評価というものは、レベルの低い学習となってしまうのでより、高次元の自分の中にある答えに向き合うような指導をおすすめします。

➂相手に届くのを待つ

承認を伝えたら相手が受け入れるのを待ちましょう。人は、環境によりますが、褒められることになれている人、そうした事をされたことがない人、様々な人がいます。
褒められること、褒めることに抵抗感や苦手意識があるようでも、常日頃から「承認」を意識し、相手に敬意関心をもって接し行動と言葉に表すことで、双方向の関係に信頼とつながりが構築され効果的な指導がようになります。

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