どんな場合にでも実際に指導をする際には、コースのコーチングをする場合に、ページングをどのように応用していくべきかをお知らせしていきます。
先般の記事でもページングについてお伝えしましたが、実例としてミラーリングと言い換えて、ページングを合コンに利用する方法をご紹介しました。
今回はさらに一歩進んだ応用方法をお伝えしていきます。
優位感覚について|ページングの応用
まず、あなたは、「海」という言葉を聞いたときに何を連想しますか?
青い色でしょうか?さらさらの砂浜?それとも耳に響く波音でしょうか?
海を泳ぐ間隔や、太陽の日差しに照らされる感覚でしょうか?
人が何かを連想したり情報を知覚する際には、人それぞれにすぐに連想される得意な感覚があります。
これが「優位感覚」といい、視覚と聴覚と触覚のなかで優位に働く感覚のことです。
「空」という言葉を聞いて、青い色や雲をイメージした人は視覚、風の音や鳥の鳴き声をイメージした人は聴覚、降り注ぐ太陽の日差しの感覚や吹き付ける風をイメージした人は身体感覚が、それぞれの優位感覚なのです。
優位感覚によってその個人の言葉の使い方や表現にも差が生じます。
コミュニケーションを取りながら相手の優位感覚を把握し、自分もその感覚に合わせることで信頼関係を築くことができるのです。
- 視覚優位
- 聴覚優位
- 身体感覚優位
のそれぞれの特徴として本日は視覚優位性についてご紹介をさせていただきます。
視覚優位の場合|ページングの応用
視覚優位な人はどのような言葉や表現を好むのでしょうか。
わたしたちは他人に何かを伝えるとき「言葉」を用います。
現代の大部分の文化圏では文字を使って話を伝えることも可能ではあるけれども、「言葉」を使うときは音声を使うのが最も手っ取り早く一般的な方法です。
「言葉」を用いる人にとって聴覚もまた重要な感覚であると言えます。
しかし、人は耳からの入る情報だけでなく、実は話し手の顔を見ることも「言葉」の理解には重要な役割を果たしているのです。
耳の不自由な人は唇の動きから音声を読みます。
そして耳の不自由な人だけではなく、耳の良く聞こえる人も唇の動きを手がかりに音声を理解しているのです。
耳で聞いた「言葉」と目で見た唇の動きが合わないとき、人は目で見た唇の動きから「言葉」を判断してしまう傾向があります。
こうしたことを踏まえてコミュニケーションするうえでの注意点と併せて視覚優位とは何なのかをご紹介します。
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視覚優位な人がよく使う言葉と表現
- 見る
- 描く
- 写す
- ひらめく
- 明るい
- くらい
- 明確な
- 鮮明な
- 注目する
- ビジョン
- 輝きに関する擬態語(ピカピカ、キラキラなど)
- 色をつかった表現(青い空、白い雲など)
- 見た目の表現(輝き、透明など)
- 目に関する慣用句(長い目で見るなど)
視覚優位の人は上記のような表現や比喩をよく使う傾向があります。
このような言葉を視覚優位の人は使うのですが、さらには
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視覚優位な人の洋服選び
- 色にこだわる
- スタイル重視
- 自分に似合っているかどうかを確認する(試着する)
- 他の洋服とのコーディネートを楽しむ
また、外観といった見た目という部分でも特徴的な傾向があります。
視覚優位の人は上記のような傾向が服装などを選ぶ事に、趣向として発揮されます。
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視覚優位な人の食材選び
- 彩の鮮やかなものを選ぶ
- 価格を即座にチェック
- 細かな成分表は気にしない
- 食材から料理の完成イメージを思い浮かべることができる
- 視覚優位な人とコミュニケーションするには?
さらには、食事の時にも上記のような傾向を発揮するので、こうした傾向を踏まえる事で相手が視覚優位の傾向があるのかを判断する事が出来ます。
視覚優位の人とコミュニケーションを深めるうえで、相手には「イメージしてもらう事」が重要なポイントになります。
物事を伝える場合に相手が視覚優位人ならば頭のなかにあるキャンバスにどのような絵が描かれているかを推測し、そのイメージが膨らむような図形やグラフと言ったイメージにつながるような事を重要視して対応をすることで自分の伝えたい事がより伝わり安くなるのです。
ですから、こうした方法を心がけてみてください。
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