聴覚優位の場合|ページングの応用
聴覚優位の人はどのような言葉や表現を好むのでしょうか。
わたしたちは他人に何かを伝えるとき「言葉」を用います。
現代の大部分の文化圏では文字を使って話を伝えることも可能ではあるけれども、「言葉」を使うときは音声を使うのが最も手っ取り早く一般的な方法です。
「言葉」を用いる人にとって聴覚もまた重要な感覚であると言えます。
この「言葉」の耳からの入る情報を、「言葉」の理解に重要な役割を果たしているのが聴覚優位の人の特徴です。
こうしたことを踏まえてコミュニケーションするうえでの注意点と併せて聴覚優位とは何なのかをご紹介します。
ペーシング(ミラーリング)で相手に合わしていると、自然と相手の感情とリンクしていきます。
そうして、信頼関係が築かれていくと今度は相手があなたに対して自然とペーシングを行ってくるようになります。
このように相手がペーシングを行ってきて次第にあなたのペースに同調してくることで相手を導いていく事が容易になって行きます。
聴覚優位の人が同調が深まれば、あなたが声のトーンを低めれば、相手も低くなり、あなたがしゃべるテンポを速めれば相手のしゃべる声のテンポも早まります。
このように同調する感覚が高まった状態であれば、長年連れ添った夫婦のように以心伝心しているような状態で、相手の考えや感情がより深い状態で理解できるようになるのです。
また相手はあなたと一体感を感じ、あなたといることがとても心地よくなって来るのです。
相手とより深い信頼関係が築かれてくることが一番大切なペーシングの目的であり理想の状態となります。
ペーシングを達成することで完全に相手があなたに心を開いている状態になるのです。
聴覚優位の人がよく使う表現を知る
聴覚優位の人は以下のような話言葉を使う傾向があります。
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聴覚優位の人の話言葉の傾向
- そう思う
- ちょっと考えるから待ってね
- 聞こえやすい/聞こえにくい
といったように、声に出して自分の感覚や意見を言う傾向があります。また、聞こえる/聞こえないと言ったように常に聴覚から得られる情報に重きを置いた発言が見られます。
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聴覚優位の人の会話の違い
- 音に集中するために
- 目が左右に動く人が多い
- 何かを表現する際には言葉で上手く表現しようとします
こうした人には動画の学習よりもオーディオブックと言った音声メディアでの教授が有効に働きます。
視覚優位や聴覚優位、身体感覚優位の優位制の傾向に向けたコースを作成する事で、本当に学び安い環境という学習というモノが実現出来るわけです。
学習環境への応用のまとめ
音楽を聞きながら勉強される方も多いと思います。
また、通勤時に電車に乗っている時などに聞くことの出来るオーディオブックなどもこうした人に有効な学習環境と言えます。
しかし、好きなミュージシャンの音楽を聞きながら作業を行うと、聴覚優位の傾向がある人は逆に音楽に集中してしまう場合があります。
ですから、本当に集中して勉強を行う場合は、聴覚優位な人は静かな環境で勉強してみると思わぬ学習効果を得ることが出来るのです。
単純に本人傾向に合わせて学習をすると言っても、優位傾向というのはその人の強みでもあり、弱みでもあるので、ケースに沿って本当にマッチングするような学習を行えるように、誘導をしていく必要もあります。
コースを作成する際に、オーディオのみで提供するのではなく前提条件や必須条件の箇条書きなどはテキストで提示しておき、オーディオ側でそうしたテキストに注意を払うように促す事で、聴覚優位の人には効果を発揮する学習を提供する事が出来ます。
相手のユースケースなども考えたコース作りを心がけて見てください。
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